新市場神楽

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香取市の新市場神楽(にいじばかぐら)に行ってきました。


新市場神楽
12月23日 11:00〜12:00
香取市新市場332(天宮神社)



事前に香取市教育委員会生涯学習課に問い合わせをしたところ
「車で来るなら駐車スペースの確保ができないから香取神宮の駐車場を利用するといい」
という言をいただいたので素直に従います。

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いつ見てもそこはかとなくとても中華な香取神宮看板。



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ちょっと早めに着いたので停めさせていただいているし参拝。
お休みの日ですがお宮参りの赤ちゃん一行がちらほらいるくらいでけっこう空いている。



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大祓の茅の輪があったのですが、人形(ひとがた)はやってきませんでした。
大事なところで手落ちであるよ。




神楽の奉納される天宮神社までは徒歩で10分くらい。
目標は特にないんですけど簡単な道です。
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小ぶりな神社ですがたいへんきれいに手入れされておりました。
清々しい!


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11:00になると支度をした一行がお囃子とともにやってきます。



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はじめに祝詞と当番引継ぎのくじ引き(神事)が行われます。



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はじめに獅子。
これはたぶん「布舞」



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獅子が弊や鈴を持って厳かに舞う「幣束舞」「鈴舞」。



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胴幕の中に大勢が入った「怒りの舞」。



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さっきまでの静かな動きとは対照的な猛々しい動き。

イェーーー!(とかは言わない)


保存会の方のお話ではこの日の獅子頭の他にもうひとつある、とのこと。
もうひとつは大きめで重たいので舞に用いるのはたいへんなものなんですって。
たぶんこれ、今年の4月にあった千葉県香取市里神楽演舞会で「魔導舞」が披露された時の獅子頭ではないかと思う。

だとしたら、装飾の少ないシンプルな頭です。

そしてこちらの獅子はメスだそうです。
「ぜんぜんおしとやかじゃないけどね。」とのこと。

「今日の派手なのはオスかな。動物ってオスの方が派手でメスは地味ていうのが多いでしょう?」
(的な話をしてくれた)


衝撃。圧倒的衝撃。


今まで獅子頭について
・小さく丸くてシンプルな方がメス。権九郎と言われたりする。
・装飾的で角ばった大きめなものがオス。宇津と言われたりする。
くらいの知識はあったのですが

漠然と
なんでだろう〜〜?
くらいの疑問しか持ってませんでした。

「動物ってオスの方が派手でメスは地味ていうのが多いでしょう?」

まじかよ!
みんな知ってた⁉︎

常識だった⁈

気づいてた⁉︎



獅子舞の雌雄には諸説ありまくることは周知の事実なのですが、そのひとつの解釈としてすっげーまじすっげー大事なことを教わりました。
これからは積極的に広めていこうと思います。どこかに。



そして鳥刺
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鷹狩りの鷹の餌になる小鳥を鳥もち竿で捕る役のこと。
鳥は刺しません。



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これに口上と合いの手が入るコントみたいなもの。(乱暴な解釈)


おっとどっこい今日の日はな
夜鷹という鳥はケチな鳥で(略)

この文字にかんまえて
この調子にやらかして
刺そうと思ったら逃げられた〜


など
鳥刺があの手この手で小鳥を取ろうとするもことごとく逃げられてしまうというコミカルなもの。


伝承は口伝であるため、口上を一覧できる文字資料などはないそうです。(あるのかな)
「ビデオ見て覚えたり〜」とかもおっしゃっていた。



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最終的に「小林の朝比奈」(?と聞こえたが。)と名乗る青年ともみ合いになっておしまい。

鳴りやまぬ拍手。
でも特にアンコールとかはないです。



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来た時と同じく退場していく一行。
この日は落ち葉焚きの煙が霞のように漂って神秘的な雰囲気を醸し出していました。
煙、ちょっといい匂いだった。

あとものすごくお囃子が上手だったような気がします。
佐原囃子ってこと?(佐原囃子は日本三大囃子の一つで重要無形民俗文化財)

この日で一気にお囃子に興味がわきました。
勉強することが増えたぞ。


お土産に
箱ティッシュ
みかん
お茶
をいただきました。

ありがとうございます。




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帰りはまた香取神宮の駐車場までもどり、参道にある「亀甲堂」さんでご飯食べて厄落としだんご買ってきました。
お蕎麦美味しかった。



これで2016年の獅子舞見物は終わりです。
来年もたくさん見に行けますように。

良いお年を!

印西伝統芸能フェスティバル

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市政施行20周年記念事業 印西伝統芸能フェスティバル
12月4日 12:30会場 13:00開演
印西市文化ホール


ちょっと前から「印西市で市内全部の羯鼓舞が出るイベントがある」とお聞きしていたアレです。
前の晩に寝つきが悪くなるくらいにはとても楽しみでした。(いつもだ)


出演団体
八幡神社の獅子舞(八幡神社の獅子舞保存会)
平岡鳥見神社の獅子舞(平岡鳥見神社獅子舞保存会)
別所の獅子舞(別所獅子舞保存会)
いなざき獅子舞(いなざき獅子舞保存会)
鳥見神社の神楽(大和神楽保存会)
浦部の神楽(浦部神楽保存会)


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入り口。控えめなポスター掲示。


会場は結構広め。公式サイトによれば客席数522席(車いす3席・母子席6席)だそうです。


さあ、さしんだってとっちゃうぞ!(頭弱)
と意気込んでカメラを持って行ったのですがまさかのSDカード入れ忘れのためただの荷物に。(頭弱!)

今回の画像はiPhoneでの撮影になってます。
iPhoneすげー。
けっこう暗いのによく撮れる。

細部の観察とかは当日に現地で見るからこの日はそれでいいんだ。
忘れなかったらもっとよかったんだ。


八幡神社の獅子舞
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「辺田前の獅子舞」とも言われる獅子舞。
以前見に行った時とたぶん同じ舞手さんだと思う。

ここの羯鼓は3年ごとに舞手さんが入れ替わるという話をお聞きしました。

2015年に見に行った時に「今年から〜」という説明があったので来年でこのチームはおしまいになってしまうのかな。



平岡鳥見神社の獅子舞
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ジジ(親獅子。右。)がこんな白い羽いっぱいになってから初めて見ます。

三匹の区別がつきやすくなってたいへん親切。
衣装の配色がとても好みでずっと見ていたい。ずっと見ていられる……。



別所の獅子舞
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印西の獅子舞で唯一まだ見学に行けていなかった獅子舞。



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狭い囲いの中にさらに狭く花笠がいて、それをかき分けるように獅子が進むのが特徴的です。
花笠(子ども)が獅子にひっくり返されると会場からは笑いが起きていました。

コミカルな動きです。たいへん興味深かったので2017年こそは見に行きたい。




いなざき獅子舞
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やはり河童が目立っていました。
役所の記念事業だからって手を抜かない河童様に会場がざわついていた。
私の後ろの席のご婦人が小声で「子孫繁栄、子孫繁栄……」とつぶやいていたのが気になります。




鳥見神社の神楽
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十二座神楽です。
獅子舞目当てで出かけているので神楽自体にはあまり縁がないのですが
4月に八幡神社の獅子舞が奉納される鳥見神社で10月には神楽が見られるそうです。

近所の人めっちゃ羨ましい。



浦部神楽
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この辺からやっとiPhoneでの撮影に慣れてくる(遅い)

こちらも十二座神楽だそうですが配布されたパンフレットによれば「鳥見神社の神楽」とは演目が大きく異なる様子。



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上の二つは「大蛇の舞」。
ダイナミックでかっこいいです。



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最後は狐の「二匹天狐の舞」でした。

これも掛け値なしにかっこいい!
見に行きたい!




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最後はみんな登場。
カーテンコール的な。

ここでも不安になるくらい「いなざき」の河童が荒ぶっていました。
ブレない。


印西市すばらしい。

全国獅子舞フェスティバルin白岡’16【その3】

全国獅子舞フェスティバルin白岡’16
最後の記事になります。

前回の続きです。



二條獅子連(香川県三木町)
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獅子と対になるようにつく役柄があります。
「しょうじょう」だそう。
猩々かな。西の獅子っぽいです。

愛らしい獅子頭が特徴的な獅子舞。でもすっごい牙があります。




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せっかく獅子がおとなしくしているのに横からばんばんちょっかいをかける。(ように見える)




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ちょっかいをかける天狗(しょうじょうか)と襲い掛かる獅子。
お囃子も舞もテンポ速い。

画像左の「獅子鉦」といわれる大きな鉦を鳴らす囃子が讃岐地方の獅子舞の特色とのこと。





shishifes201625.jpgくるくるに丸まった一匹(かわいい)の上にもう一匹が乗っかる所作がかわいい。

こちらでは胴幕のことを「油単(ゆたん)」といわれるそう。
こちらの獅子には美しい龍虎が描かれていて、優れた工芸品であることがうかがえます。

二匹だからと言って雌雄があるわけでもないそうです。





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かわいいのにすっごい牙で
おとなしいのに荒々しくて
優美なのにコミカルで

ギャップ萌えの塊。
いい、いいよ、本当に。いいんだよ。





小久喜ささら獅子舞保存会(埼玉県白岡市)
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前回前々回も登場した小久喜ささら獅子舞保存会、満を持しての登場。




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今回の小久喜はたっぷり小一時間をかけて「鶴の巣籠り」といわれる女獅子隠しの演目を披露。
ダイジェストで見る演舞もいいとこ取りで美味しいけど、たっぷり見られるのはやっぱり嬉しい。
花笠は桜と牡丹、桜はささらを牡丹は笛を担当しています。




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花笠に隠された女獅子を探す雄獅子。途中あきらめそうになったりして(頑張って!)どうなることかと思いますが、天狗の導きで(そもそも隠したのも天狗)やっと見つけます。




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その後女獅子争いもありました。女獅子が隠れるのと女獅子を争うのと両方あるのを見るのは初めてかも。
お得な感じがします。





名護市青年団やんばる船(沖縄県名護市)
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イベントの冒頭でエイサーを披露してくれたやんばる船が、この日のトリを飾ります。




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お囃子は三線、笛、太鼓の琉球音楽。
かっこいいでーす!



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褒めの口上と歌と女子の舞が入ります。
口上は琉球の言葉だから勉強のたりない私には半分もわからないのですが、「白岡」と聞こえたのでそこら辺を祝福してくれているらしい。あと観客も褒めてるっぽかった。(いい加減か)




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空手の演武が披露されて、赤い顔の獅子がもう一匹登場。
でかい。




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でかい。




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その毛むくじゃらの造形にも驚きますが、とにかくでっかい。
それが足を大きく外側に動かしながら歩くものだから、さらにでっかく見える。





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のびあがってさらに巨大に。




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最後、退場の時にチラチラと観客席をうかがってなかなか退場しない獅子。
可愛すぎか。





最後に自慢ですが都鳥鹿踊さんの手ぬぐいいただきました。
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わーいやったー。

わーい。

あとになるほどじわじわ嬉しいのでちゃんとお金払えばよかったと反省しています。


おわり。

全国獅子舞フェスティバルin白岡’16【その2】

前回の続きです。


ここで版画家の工藤哲彦さん(青森県弘前市)の表彰がありましたが演舞なしなので写真は割愛。
青森獅子踊保存会理事長で青森県内を中心とした数々の文化施設やホテルなどに作品の展示がある版画家さんです。
「民俗芸能を見るときは踊や構成だけでなく、装束の文様なんかにも注目してみよう!」というお話が面白かった。
(すごくざっくり端折ってます。)




宮田獅子舞若松十六乃会(青森県青森市)
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とにかく早い。曲調も動きも俊敏で、なのに美しい。




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「庭のほめ」
「山取り」
「松にからまる」
「丘咲き」などの演目が披露されました。




shishifes201612.jpg頭は「熊」だそう。
でも幕には唐獅子が描かれています。
こういうの見つけるとなんかときめく。



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じつは舞手さんが全員女性、囃子方もほとんど女性という珍しい編成でした。
しかも若い。
華やかである。

猿がとても猿猿しい猿で素早い動きがそれらしくていいなあ。

振り切れた素早さのステータス(表現の語彙がゲーム脳でごめんね)には一見の価値あり。






大曲浜獅子舞獅子舞保存会(宮城県東松島市)
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邪気を払いながら舞台に上がる獅子。

こちらの幟にある「正一位」とは「関白や太政大臣、あるいは征夷大将軍として功労をなした者その他、国家に対する偉勲の著しい者が叙されている。ただし、生前に叙された者は史上でも6人しかおらず」徳川家康、豊臣秀吉、織田信長なんかは死後に贈られている位だそうです。wikiより。あんま関係なさそうなことですが一応。


冊子にある解説には「2011/3/11の東日本大震災の大津波で被災し(中略)会員もほとんどの人が親兄弟を亡くしている」とあります。字面だけでも目頭にきます。心から頑張って欲しい団体です。



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顔の輪郭に収まりきらない凛々しいい眉毛がかっこいい。

こちらの獅子も速い。
そして豪快。力強い。

演舞の真っ最中に舞手がテンポよくどんどん交代していくのが気持ちいい。



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力技で伸び上がる獅子。

強いぞ。



太鼓も交代式。
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舞台向かって右後ろの方から次の人がきます↓

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何発か同時に打ちます↓

shishifes201619.jpg今まで叩いていた人が左側にはけていきます。


というように途切れることなく全力疾走が続きます。
手に汗握るよ。



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途中、女の子隊による歌と舞が入りました。
かわいい。




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獅子が勢いよく左右に首を振る動き、大好きです。
竜巻みたいでかっこいい。
最高。


「てんばやし」「すぎまい」「たこばやし」などの演目が披露されました。
…はずなんだけど私の手帳のメモの字が汚すぎて名称の正確さは信用できません。

精力的に出張公演されている団体とのことですので関東で見られる機会もまたあるのかもしれません。






この日の記事はあと一回だけ続きます。
よろしく。

全国獅子舞フェスティバルin白岡’16【その1】

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全国獅子舞フェスティバルin白岡’16
11月27日 10:30〜15:00
白岡市中央公民館
入場(資料代として):1000円(小学生以下無料)

昨年に引き続き、日本各地から獅子舞が集まるというドリームイベントに行ってきました。
この催し、主催の獅子博物館の第10回獅子博物館表彰式を兼ねています。
演舞の披露と表彰が交互に行われるというもの。

出演団体/個人
名護市青年団やんばる船(沖縄県名護市)
行山流都鳥鹿踊保存会(岩手県奥州市)
工藤哲彦(青森県弘前市)
宮田獅子舞若松十六乃会(青森県青森市)
大曲浜獅子舞獅子舞保存会(宮城県東松島市)
二條獅子連(香川県三木町)
小久喜ささら獅子舞保存会(埼玉県白岡市)

今回長くなりそうなので三分割でお届けします。

shishifes201602.jpg会場の白岡市中央公民館。
駅から近くて本当に助かります。



名護市青年団やんばる船(沖縄県名護市)
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この日の一番手は、観客席後方から入場してきた
「名護市青年団やんばる船」のエイサー。
実は初めて見ました。

躍動感すごい。
歌で三線で太鼓で踊り。
かわいくてかっこよくて楽しい。

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全体的に若い(たぶん前真ん中のふたりは小学生)のですが、男女比と年齢層のバラけ方が絶妙。
決して散漫にはならず踊り手さんのバリエーションが世界観に広がりを持たせるというか。
エイサー自体がそういうものなのか、それともこちらの団体さんがそうであるのかは自分の引き出しの中身がなさすぎてわかりません。





行山流都鳥鹿踊保存会(岩手県奥州市)
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ただただ眼福。こんな近くで見られてMJKK(マジ神に感謝)。


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背中(「流し」といわれる飾り布の部分)に鎧武者が描かれている鹿がおられました。
後ほどお聞きしたところ、これは豊臣秀吉と加藤清正だそうです。
岩手なのに?
岩手なのに。
勝手に源義経とか伊達政宗だと思ってました。東北だから。
思い込み良くない。
そもそも義経と政宗には接点ねーじゃん。


太閤秀吉のあれのメージが強かったのですが、調べてみたらすぐ出てきました。
shishifes201640.jpg我ながらけっこうわかりやすく描けた。ツッコミはいらぬ。


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まるでバウハウスのモダンデザインのようなこのハイセンスな袴の模様。
装飾的な装束と対照的に、音は歌と太鼓のみというシンプルさ。


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演目は「唐金」(からがね)。
一匹の狂い鹿から女鹿を守ろうとする二匹の牡鹿の争い。
女獅子争いみたいな演目だそう。



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表彰の後にお礼の舞もありました。律儀。





このあともまだまだ続きます。
プロフィール

ノギ

Author:ノギ
獅子舞が好きな千葉県民。

ふりうやかい
http://huriuyakai.web.fc2.com

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