厳正寺の水止舞

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厳正寺の水止舞に行ってきました。


厳正寺 水止舞
東京都大田区大森東3-7-27(嚴正寺)
毎年7月14日
13:00〜14:00









元亨元年(1321)年武蔵の国が大干ばつに見舞われたので
住職の第二世法蜜上人がワラで龍像を作って祈祷を捧げ、雨を降らせた。

2年後、今度は長雨が続き、田畑が流出。

長雨は2年前の雨乞いの祈祷のせいだと上人を恨む人が出てきた

上人は獅子の仮面を3つ作って「水止(しし)」と命名。
それを農民にかぶらせて舞わせ、太鼓を叩かせ、法螺貝を吹かせ、
龍神に雨がやむよう、「水止」の祈祷を捧げた

雨は止み、人々は感謝の舞として、「水止舞」を捧げるようになった。
(公式サイト参照)


上人様のご苦労がすさまじい!


このお祭は前半の「道行」と後半の「三匹獅子舞(水止舞)」の二部構成。

前半の道行はお寺から150mくらいのところにある大田区立大森東中学校の校門前から始まります。
藁で編んだしめ縄で巻きあげた雄雌二匹の龍神の中に
法螺貝を吹く者が1名ずつ入り、水をかけられながら「練りの道あけ」をするとのこと。
こちらの「水かけまつり」のほうが有名なのかも。


mizu2017_02.jpg水場。(っていうのかはわかりません)
こんなポイントが数mごとにあってじゃんじゃん水をかけていく。


参加者も観客も見境なしでビショビショ。
強者は合羽を着写真を撮りに行っていました。


mizu2017_03.jpgしめ縄の中で法螺貝を吹いていらっしゃる。水責め、自熱責め、人の行き交う埃責め。艱難辛苦が甚だしい。



mizu2017_04.jpg水浸しになる勇気がなかったので早々にお寺さんへ。人のいない舞台はこんな感じです。


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入り口の受付のところで前回のしめ縄を小分けにして配っていました。
お値段はなし。「お気持ちを」とのことでしたのでほんとに気持ちだけお渡ししてきた。
私が富豪なら1万円札ですがしょぼい平民なのでそうもいきません


mizu2017_06.jpgしばらくするとしめ縄巻きの方が運ばれてきます。
ゴロゴロ転がすのかと思ったら結構な人数で持ち上げて移動していました。

この日は炎天下でしたので地面が大変に熱い。
いく先々がしっかり濡れていないと灼熱になるようでたまに中の人の

「あっつ! あっつい! 熱い!」
という悲壮な声が聞こえます。

だよね。



mizu2017_07.jpg舞台の上まで上げられたしめ縄はとめてある細い縄(これが本体がちゃんと巻く様に縛ってるようでした)を鎌でざくざく切られてバラされます。



mizu2017_08.jpgバラされた縄は舞台の端をぐるっと囲うように配置されます。

このとき、すでに獅子がスタンバイ。
獅子3匹、花笠(ここでは花籠と言われているもよう)2人。
お囃子方は笛が5人、太鼓は獅子の腹のもの以外はありませんでした。


mizu2017_09.jpg雌獅子。配布されている資料では「赤い顔」となっているのですがどう見ても金ぴか。
幕が赤いです。
ツノなし、牙なし。まつげすごい。


mizu2017_10.jpg雄獅子。大獅子です。
こちらも資料には「黒い顔」となっているのですが赤く見えるぞ。
幕が紺色。
ツノはないように見えます。大きな牙あり。髭があり。



mizu2017_11.jpg若獅子。中獅子です。
こちらは資料のとおり黒い顔。
紺色の幕でツノはない…と思う。大きな牙あり、髭もあり。


次第は
『雌獅子の舞(女水止舞)』
初めての出会いが表現された『出羽の舞(大水止、若水止の舞)』
三匹が仲良く舞う『大若女、水止舞(トーヒャロ)』
『コホホーンの舞』この寺に施餓鬼があるとは夢しらず、遅く詣れば後世のさわり


休憩をはさんで

雌獅子を奪い合う『雌獅子隠しの舞』
仲良く3匹が踊る


となっておりました。(資料参照)



mizu2017_12.jpg舞台の幕にも獅子の装束にも鱗の文様。
徹底して龍神。



mizu2017_13.jpg若獅子が背中に挿しているいる団扇に「水止舞」の文字。
雌の幣束は雷を表している、との解説が入ります。


mizu2017_16.jpg大獅子の背中には何もなし
三匹獅子舞で幣束なしは珍しいですね。



mizu2017_14.jpgしめ縄が広げられたときにつけられた龍頭。

mizu2017_15.jpgこっちは反対側。


なんという趣深い面持ちか
どっちが雌でどっちが雄か聞いておけばよかった。



mizu2017_17.jpgここでは『コホホーンの舞』のときと『雌獅子隠し』のときに歌が入ります。
舞台の社殿側には笛と歌との方々がいらっしゃるのですが、お歌のときに扇子を見ているのを見つけました。



お願いしたら見せてくれたよ!ありがとうございます!

mizu2017_18.jpg歌詞が書いてある!節付きで!


mizu2017_19.jpg裏側も。



mizu2017_20.jpg仲良く3匹で舞う獅子。全体を通して飛んだり跳ねたり、素早く移動したりする所作はありません。



mizu2017_21.jpg社殿は前方にあるのですが、獅子たちは踊りながら全方向を向いてくれるので全く見えないハズレ位置はない模様。




mizu2017_22.jpg雌獅子隠し。「大獅子が雌獅子を花の宮に誘って隠す。それを若獅子が追っていくが追い出される」という解説がありました。



!!

大獅子が隠すのか〜!
これも初めてのパターンでした。
そりゃー喧嘩になるよね。



mizu2017_23.jpg最後は仲直りしてみんなで踊ります。



mizu2017_24.jpg演舞が終了して舞台を降りた獅子たちが、観客の頭を噛んでくれます。
「獅子に噛まれると1年間頭痛に悩まされない」というご利益があるとのこと。
もちろん噛んでもらう。

至近距離でお写真撮らせていただいた。
羽飾りで全然お顔が見えないね!
でも素敵!





◆交通案内◆
JR京浜東北線大森駅東口より、京急バス森ヶ崎行き、大森東五丁目行き、
あるいは羽田車庫行きで「大森警察」バス停下車、徒歩約6分
京浜急行大森町駅より、徒歩約8分

私は大森駅から歩きました。
駅から8分って近い!

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Author:ノギ
獅子舞が好きな千葉県民。

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